簡単な画像加工をする PhotoScape X

2021年3月27日

はじめに

ホームページに画像を載せようと写真を撮ったり、スクリーンショットを撮ったりしています。すると、必ず加工というものが必要になります。その加工を簡単に行えるのがPhotoScape Xというソフトウェアです。

本格的な画像加工をするならAdobe Photoshopや、フリーソフトならGIMPというものがあります。PhotoScape XのPro版を購入しても良いかもしれません。しかし、画像サイズを変更したり、必要部分を切り抜くだけなら大げさな加工ソフトはいらず、PhotoScape Xだけで十分です。

本ページではPhotoScape Xのインストールと無料でできる簡単な加工の一部について説明します。

PhotoScape Xのインストール

まず、Microsoft StoreからPhotoScape Xをインストールしますので、タスクバーにあるMicrosoft Storeのアイコンをクリックしてください。

Microsoft Storeが開いたら、画面上部の「検索」をクリックしてください。

検索窓に「Photoscape」と入れるとPhotoScape Xがリストアップされます。無料で使うのでPhotoScape Xを選びましょう。Pro版だと色々出来ることが広がりますが、簡単な画像加工だけであれば無料版で十分です。

PhotoScape Xの画面が出てきたら、「インストール」ボタンをクリックしてください。

PhotoScape Xがダウンロードされ、インストールされますのでしばらく待ちましょう。

インストールが完了すると、「起動」というアイコンが出ます。

以上でインストールは完了です。

次に進むため、「起動」をクリックしてください。

画像サイズの調整

PhotoScape Xを起動し、簡単な画像加工をします。PhotoScape Xを起動したら、上のメニューにある「写真編集」をクリックしてください。

画面が代わり、左側にフォルダを選択する画面が表示されますので、加工したい画像があるフォルダを選択してください。下図では、あらかじめ猫の画像をダウンロードフォルダに保存してある状態です。加工したい画像があるフォルダを選択したら、実際の画像を選択し、中央にドラッグアンドドロップしてください。

画像を加工できるようになると、下図のような画面になります。まずは画像サイズを変更したいと思います。右側のメニューの「サイズ変更」をクリックしてください。

画像変更用のメニューが表示されます。ここで画像の幅と高さの数値を変えて画像の大きさを変更しましょう。起動直後は「縦横比を固定」になっていますので、幅や高さの片方の数値を変更すると、もう片方の数値も合わせて変更されます。単位は「ピクセル(px)」「インチ(in)」「cm」の3種類あります。通常は「ピクセル(px)」のままで問題ありません。

下図のように、元の幅が1280pxあったものを1024pxに変更しました。すると、「適用」ボタンがクリックできるようになるので、問題なければクリックしてください。

また、適用を押した後にもとに戻したい場合、画面中央下の「取り消し」ボタンをクリックしてください。すると先程画像の大きさを修正して「適用」した変更が取り消されます。

最後の「取り消し」ボタンはよく使うと思うので、確実に覚えておきましょう。

画像の一部分の切り抜き

次に画像の一部分だけを使用したいので、画像の切り抜きをします。猫の画像の猫の部分だけ切り抜くと想定して作業を進めます。

画面右側のメニューにある「切り抜き」ボタンをクリックしてください。

切り抜きメニューが表示されます。縦横比を固定するのか自由にするのか選択できるようになります。

今回は縦横比を1対2で切り抜きたいと思います。まず「切り抜き」のメニューの「1×2」をクリックします。次に、画像の上で左クリックをしながら切り抜きたい範囲を選択します。

下図のように切り抜かれる部分以外が白く網掛けされ、切り抜きたい範囲がわかりやすくなります。また、この切り抜き範囲は切り抜く端の四辺を選択して拡大・縮小できます。選択範囲上で左クリックして移動すると、切り抜く範囲はそのままで切り抜く位置を変更できます。

切り抜きの範囲が決定したら、右下の「切り抜き」ボタンをクリックしてください。

以上で画像の一部分の切り抜きが完了しました。

画像加工の一例 エンボス加工

下図の様に画像の切り抜きができたので、さらなる加工をしてみます。カラー画像をエンボス加工してみたいと思います。右側のメニューにある「効果」というメニューボタンをクリックしてください。

「効果」ボタンが開き、加工可能なメニューが表示されますので、その中から「エンボス」を選んでクリックしてください。

下図のようにエンボス加工ができました。問題がないなら「適用」ボタンをクリックしてください。

以上でエンボス加工は完了です。

ファイルの保存

最後に加工した画像ファイルを保存します。保存の仕方には注意点があります。説明いたしますので、覚えておいてください。

まず、右下の「保存」ボタンをクリックしてください。

保存の仕方が4つ表示されます。それぞれを説明します。

「保存(Ctrl+S)」

元の画像ファイルを上書きして保存します。元画像が必要ないのならばこちらを選択してください。私はあまり使いません。

「指定されたフォルダに保存」

名前の通り、指定したフォルダに保存します。ファイル名は変更できません。フォルダを指定したい場合は右側の「…」ボタンをクリックしてフォルダを選択しましょう。

「別名で保存(Ctrl+Shift+S)」

元のファイルと同じ場所に、別名をつけて加工した画像ファイルを保存できます。

「プロジェクトを保存(Alt+Shift+S)」

加工した画像ファイルを再度編集できるようにしたまま、プロジェクトファイルとして保存できます。この画像をプロジェクトファイルとして保存して別のPCで開いたところ、3つ前の処理まで復元可能でした。

最後に重要なのが「メタデータを保存します(EXIF,GPS,IPTC,XMP)」です。ここのチェックは外しておきましょう。チェックをしたままだと、元の画像ファイルにあるメタデータをそのまま引き継いで保存されます。具体的には、どいういうカメラで撮ったのか、画像を写した場所のGPSの位置情報などの情報が画像ファイルに付いたままになります。このまま画像をホームページにアップすると、どこで写した写真かバレてしまいます。最悪の場合、家で撮った写真で家の位置のGPS情報がバレ、身バレしてしまいますので注意しましょう。

以上で画像の保存ができます。

まとめ

以上、PhotoScape Xのインストールと簡単な画像加工を紹介しました。まだまだPhhotoScape Xでできる画像加工はいっぱいあります。Pro版を購入すると文字入力や加工できる事が増えますので、必要ならば購入してくださいね。

画像を上書きしなければ何度でもやり直せるので、是非色々な加工を試してみてください。