実践 ブレインストーミング アイデアの想像
はじめに
様々なアイデアを出すためにブレインストーミングという手法があります。これは、複数人でアイデアを出し合うのですが、誰一人相手の意見を否定しないという条件でアイデアを出し合うということです。
例えば、集まる人の立場の違いにより、言っている内容が異なる思うこともあるでしょうが、そこは我慢してください。例えば、あなたが仕事の経験が少ない部下や他部署の方たちとブレインストーミングした場合、あなたの経験から「それは無理だろう」という事が分かっていても、決して否定してはいけません。
ブレインストーミング事前準備
参加人数
人数は1グループ7~8人で構成するのが良いでしょう。様々な分野の異なる視点を持つ人々を集めるとなお良いです。あまりに多いと個々人が意見を言う機会が減りますし、少ないとアイデアの量が減ってしまいます。
自己紹介や共通項を話し合って緊張を解く
参加者に共通なことをグループごとに出しましょう。これは自己紹介を含めてやってください。共通なことはなんでも良いです。すると以外に趣味が合ったり、同じ地域に住んでいたり、同じような仕事のトラブルを抱えていたりと、珍しいことも含めて出してみましょう。これにより、初対面で緊張している状態からリラックスできるようになり、突飛なアイデアを出すことに抵抗がなくなってきます
ブレインストーミングでのコミュニケーションを体験する
コミュニケーションの知識
何のルールも決めずいきなり意見を言い合ってしまうと、意見がぶつかって喧嘩になってしまうこともあります。そんなことにならないように下記の様なルールで効果的なコミュニケーションを体験します。
ルール①立ってやる
ルール②yes and(○○ですね、なるほど。それなら○○に△△を加えたほうが…)でつなげる
ideaを付け加え続けるということを意識することが必要です。慣れないと、自分の意見を押し通すために否定的な意見を言ってしまうかもしれませんので注意が必要です。とにかくアイデアをだして続けていくことが重要です。実現可能性も予算も何もかも無視して発想できるだけやりましょう。
ルール③yes but(○○ですね、はい。でもそれより△△の方じゃないと…)はだめ
否定された側が嫌な気持ちになり、自由な発想が必要なブレインストーミングの最中に、否定されるのがこわくて発言ができなくなってしまいます。
LESSON:実際に二人一組で会話を体験する
AさんとBさんが会話をしているとして、
1.Aさんが何かを提案し、Bさんがyes,but…の回答を続ける。
A「今日の昼ごはんでもは皆で食べに行かない?そばでも食べない?」
B「でも私は今日はそばっていう気分じゃないんだよね」
2.Aさんが何かを提案し、Bさんがyes,and…の回答を続ける。
A「今日の昼ごはんは皆でそばでも食べない?そばでも食べない?」
B「いいね。でもそばを食べたくない人もいると思うからファミレスとかどうかな」
どうでしょう。Bさんにとって1.の手法は気分が悪いが、2.の手法は気分が良くなると思います。
こんな感じで5分間程、役割交代をしながらやってみると良いと思います。
ブレインストーミング実践
では、実際のブレインストーミングで行う際のルールをおさらいします。
・全員がペンを持つ(ホワイトボード)
・一人ひとりに紙があっても良い
・相手のideaを否定しない
・ideaをここで決定する必要はない
・現実的かどうかは関係ない
・突飛なアイデアは歓迎
・何かに例える、気分や感覚、イメージを元に考える
場 所:発想を刺激する物に囲まれている場所でやる
(例:おもちゃがたくさんあるとか、きれいなオブジェや絵画があるとか)
テーマ:大きすぎるテーマだと発散するので少し絞る
結 果:最後にアイデアへの投票は参加者に複数のカテゴリー(例:すぐできる、後でやる、etc)を与える
時 間:10~45分が良い。テンションが高いうちに終わらせる
人 :様々な分野の異なる視点を持つ人々を集める。どんな困難も解決できるという姿が必要
以上が典型的なブレインストーミングのやり方だと思っています。ぜひお試しください。