NECのVersaPro VK2の購入

2021年3月27日

中古ノートPC(NECのVersaPro VK2)の購入

この記事は、前の記事(アフィリエイト開始当初のPC環境)の続きです。

新品で性能がそれなりにあるというのは、当時の私には結構値段がするように感じました。しかし、その時に中古PCというワードが気にかかりました。中古PCは購入した事はなく不安でしたが、情報を集め始める事にしました。

世の中には顧客から引き取ったPCをそのまま何も処置せず安価で提供する企業もあれば、ちゃんと清掃整備して提供する企業もあるのだと、その時初めて知りました。

そんな中、楽天で中古PCを販売している企業から、39,800円という値段で中古PCを購入しました。それがNECのVersaPro VK25です。今でも大量に出回っている機種なので、どこか企業や教育機関で大量に使われたものではないかと思います。Wifiは外付けの規格の古い遅い物が付属していましたが、もともとWifiは使用しないので問題はありませんでした。

こちらのPCは購入当時、CPUは第3世代のIvy bridgeでCore i5-3210M、メモリは8GB、ストレージはSSDの480GB、OSはWindoews 10と作業をするには必要十分だと思えました。外装も特にかすれや傷もない良品でした。また、オフィスソフトもWPS Officeが付いていましたし、特に文句はありませんでした。手持ちの色々と部品を追加/交換したDynabook T552よりCPU性能が上がります。双方のノートPCは同時期に発売開始されていたものですが、中古PCを取り扱う企業で整備された方が使っていて安心感があると思いました。

VersaPro VK25のSSDの故障

しかし、いくら中古で整備してあったとしても、古いノートPCは古いままです。メモリも同じ8GB、ストレージもSSDに交換してあるので、Dynabook T552(CPUが第2世代のCore i3)とVersaPro VK25(CPUが第3世代のCore i5)を比べればVersaPro VK25(CPUが第3世代のCore i5)の方が速いのは確かでした。しかし、劇的に速いかと言うとそういうわけではありませんでした。

おかしいなと思いつつも、ハードは交換する必要はないと思い、ソフトウェアで色々と速度改善ができないかと考え、メモリー上に仮想的にRAMディスク領域を作って速度を出すためのソフトなど色々手を出して速度改善を図っていました。

その時、何がいけなかったのかわかりませんが、ノートPCが起動しなくなってしまったのです。

ここでもまた分解してみました。ハード全体が壊れたのか、どこか一部分が壊れたのかわからず、まずは内蔵SSDのチェックをしようと試みました。内蔵ストレージを外付けストレージに付け替えることが可能なキットを購入し、取り出したSSDを外付けSSDとして認識させることにしたところ、SSDが認識しません。ここで、壊れてしまったのはSSDだと気が付きました。ソフトウェア側で無理にハードウェアの制御をしようとしてしまったからなのか、不良品のSSDを引いたのかわかりませんが壊れてしまったのは仕方がありません。なので新品のSSDに交換せざるをえなかったわけです。

半分以下の転送速度のSSD規格と中古PCが安いわけ

SSDが壊れたため新たなSSDを探し始めて気がついたのですが、中古PCとして購入したVersaPro VK25に付属していたSSDの転送速度が、その時に普通に販売されていたSSDの転送速度の半分しかない事に気が付きました。

ここで中古PCがSSD付きでも安いからくりの一つが分かりました。なぜなら規格が一昔前の規格だからです。確かにSSDはハードディスクよりは速いです。しかし、当時普通にネットや店舗で販売されていたSSDよりも転送速度が遅い。半分の転送速度でした。

私が改装したDynabook T552(CPUが第2世代のCore i3)と購入したVersaPro VK25(CPUが第3世代のCore i5)に、速度の差がそれほど感じなかったのには理由があったのです。VersaPro VK25はCPU性能は上でしたが、SSDの性能が半分だったのです。

まあ、壊れてしまったのはもうどうしようもないので諦めてSSDを購入しました。

同世代最速のCPUへの換装

SSDを交換しただけでは飽き足らず、その時はついでだからとCPUも交換しようと思いました。調べてみると、VersaPro VK25に搭載されていたCPUは第3世代であるIvy BridgeのCore i5の中でも、速度が中堅以下のCore i5-3210Mでした。

ここでも、第3世代Core i5搭載!とうたっていた中古PC販売企業の戦略が見えました。同世代の中でも安いCPUを搭載しているにも関わらず、いかにも速いですよと見せかけていたのですね。同世代だと言っても作られた年代で速度は変わりますからね。物によってはひと世代前のCPUの速度に劣ります。

なので、同じivy bridge世代の中でも一番新しくて速いCore i5-3380Mを購入しました。

NECのVersaPro VK25は、ストレージやCPU交換がしやすい構造をしています。なのでCPUとSSDの換装は簡単に済みました。

CPUとSSD換装後の動作感覚

中古PC購入早々SSDが壊れてしまいましたので、SSDの速度計測はできませんでした。しかし、SSDとCPUを換装した結果は明確でした。明らかにソフトウェアの動作の挙動が違いました。実際にSSDの転送速度は2倍、CPU速度は1.2倍となっているので挙動が違うのは当たり前ですね。

CINEBENCH R20でCPU性能を確認したところ、Core i3-2312Mと新調したCore i5-3380Mでは性能差に2倍以上の差が出ました。

上図の一番下がCore i3-2312Mでスコアは282cb、Core i5-3380Mのスコアは638cbです。ちなみにVersaPro VK25に当初積まれていたCore i5-3210Mのスコアは514cb。最新のものに比べて性能が20%も遅かったのです。

まとめ

2記事に渡って私のノートPCの環境変化をお伝えしました(前の記事 → アフィリエイト開始当初のPC環境
8~9年前の古いPCでもやりかたによっては今でも使えるものとなります。ただし、自己責任の範囲が最大です。また、ハードが古いと故障した時に交換部品が無いとか色々と問題があります。

可能であれば最新のノートPCを安価で購入したほうが良いと思いますが、CPUの種類や性能には注意を払ったほうが良いです。最新だからといって、安いものは遅くて使い物にならないと思いますので、ある程度は費用をかけないといけません。私の場合、昨年の政府からの給付金10万円を使って、十分な性能のノートPCを購入しました。

最新ノートPCの購入 → アフィリエイトに使う最新ノートPCの購入